LP(ランディングページ)は、商品購入や資料請求といったアクションを読み手に促すために作成するWebページのことです。ランディングページの構成はWeb広告をクリックした後に表示される1枚のみで、デザインも特徴的です。効果の良しあしはアクションの数で測るため、効果を出すコツにも独特なポイントがあります。この記事では、ランディングページの概要やデザインの特徴、デザインを決めるコツ、参考デザインの探し方などを紹介します。
LP(ランディングページ)は、商品購入や資料請求といったアクションを読み手に促すために作成するWebページのことです。ランディングページの構成はWeb広告をクリックした後に表示される1枚のみで、デザインも特徴的です。効果の良しあしはアクションの数で測るため、効果を出すコツにも独特なポイントがあります。この記事では、ランディングページの概要やデザインの特徴、デザインを決めるコツ、参考デザインの探し方などを紹介します。
そもそも、ランディングページとは具体的にどのようなページのことを指すのでしょうか。一般的なホームページなどのWebページとは何が違うのでしょう。ここでは、ランディングページの意味や特徴、目的などを解説します。
ランディングページとは、ユーザーがWeb広告をクリックしたときのリンク先となるWebページのことです。商品購入や資料請求といったアクション誘導を目的としたWebページで、ユーザーが起こすアクションはコンバージョン(CV)と呼ばれます。一般的なWebサイトは他のページへのリンクを多用して、企業の情報を網羅的に見てもらうための設計になっていますが、ランディングページはコンバージョンを獲得するために作られているため、リンクがほとんどありません。
※「ランディングページとは何か」については、こちらで詳しく解説しています。
ランディングページ(Landing Page)はWeb広告と組み合わせて活用されることが多く、訪問者がWeb広告などをクリックして「最初に着地するページ」を想定して作成されています。一般的なWebサイトとは異なり、Webページ1枚で完結することが大きな特徴です。商品購入や資料請求、問合せといったユーザーのアクション誘導、つまりコンバージョンの達成を目的とした構成に特化しています。そのため、ユーザーのページ移動を促すリンクもほとんどありません。これはユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョンを達成してもらうためです。
※「ランディングページの目的」については、こちらで詳しく解説しています。
ランディングページはデザインにも特徴があります。ここでは、4つのポイントを解説します。
ランディングページは縦長レイアウトで、縦にスクロールして読む1枚のWebページです。ユーザーのアクションを促してコンバージョンを高めるために作成されています。そのため、目的以外の情報やページを排除しています。
ランディングページのリンクは、個人情報を入力するフォーム一箇所のみ設計されています。複数のリンクを設定してユーザーがランディングページから離脱した場合、コンバージョンが達成できないからです。
ボタンとはコンバージョンボタン(CTA)のことです。商品の購入や問い合わせを促すコンバージョンボタンのデザインはユーザーが迷わないように、赤や緑といった目立つ色にして、サイズも大きくすることがポイントです。また、ユーザーがコンバージョンしやすいように、ページの複数個所にボタンを配置します。
ランディングページはコンバージョンの獲得を目的に作成されるため、ユーザーの興味・関心を引く画像を多用するなど、派手で目立つデザインが施されています。
※「ランディングページのデザイン」については、こちらで詳しく解説しています。
ランディングデザインは一般的なWebページとは違う特徴があることは前述のとおりです。ここでは、より効果的なランディングページを作るために欠かせない、デザインを決める手順とコツを解説します。
デザインに着手する前に、まずは「誰に、何を伝えるためのランディングページなのか」、その目的を明確にすることが重要です。最初のステップとして、商品購入や資料請求、お問い合わせ、会員登録など、ユーザーに起こしてほしい具体的なアクションを考えて戦略を設計します。
次にターゲットを明確にします。商品を購入してくれそうな人、資料がほしいと思う人、またどういったユーザーに問合せをしてほしいのか、といった目的を基に、具体的なターゲットを設定することが重要です。ターゲットとなるユーザーを具体的にイメージできれば、より効果的な訴求方法やデザイン、ページ構成が作れます。
ターゲットの設定項目は目的や商品によって異なりますが、以下の項目を押さえることが基本です。
ランディングページのデザインがおしゃれであるかどうかは、効果には直結しません。ターゲットが男性か女性か、若者か高齢者かなどによって、ターゲットにとって好ましいデザインが異なるからです。ランディングページのデザインにおいて重要なポイントは、以下の3つが挙げられます。
キャッチコピーは、ランディングページをユーザーが読むかどうかを判断する最も重要なコンテンツです。第一印象で魅力がないと判断されてしまえば、ページから離脱されてしまいます。だからこそ、ランディングページの最上部にくるキャッチコピーは、商品や企業の魅力が伝わるワードが必要なのです。また、画像もユーザーの興味や関心を引くものを選び、「読んでみよう」と思わせるデザインを目指すことが大切です。
ユーザーのアクション誘導が目的のランディングページを作成するデザイナーが意識すべきなのは、そのページがターゲットにどのように見えるかです。例えば、フォントの文字は小さい方がおしゃれだと思っても、ターゲットが高齢者であれば、大きい文字の方が親切で喜ばれます。第一印象によってコンバージョンが大きく左右されますので、ターゲットに合ったデザインを心掛けましょう。
ランディングページは縦長のレイアウトが特徴です。そのため、ユーザーが最後までスクロールしたくなるデザインを目指すこともポイントとなります。デザインの大前提として、PCとスマホそれぞれのスクロールを計算しておきましょう。細かい部分まで計算してデザインしたのに、いざスクロールしてみるとデザインや画像が途中で見切れてしまう場合があります。ユーザーにとってもストレスになりますので、必ずチェックしましょう。
ランディングページは作って終わりではなく、公開後の効果検証と改善が必要です。Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使えば、セッション数や直帰率、滞在時間、コンバージョン数などが分かります。その結果から、デザインの配色やレイアウト、コンテンツの順番など、どこに問題があるか仮説を立てて検証します。仮設の設定と検証を繰り返すことで、コンバージョンの最大化を目指すことができます。
仮説の設定と検証には、LPOツールが役立ちます。LPOとは、「Landing Page Optimization(ランディングページ最適化)」の略語で、ランディングページをユーザーのニーズに合わせて最適化し、コンバージョン率を上げるマーケティング手法のことを指します。コンバージョンの最大化を目指すには、ランディングページを作成しただけでは十分とはいえません。ユーザーのアクセスデータやページ上の動きを解析し、デザインやコピー、ランディングページの長さなどを改善しながら最適化していくことが欠かせません。効果の高いランディングページの作成に役立つLPOツールも販売されていますので、活用するのも一案です。
当社では、導入実績850社以上、国内No.1のLPOツール「DLPO」を提供しています。
「DLPO」については、こちらのページで詳しく解説しています。
業界別の活用事例は、こちらのページからご確認いただけます。
ランディングページについて理解しても、自社に合ったページをすぐにイメージするのは難しいものです。ここからはデザインの参考になる見本の探し方もご紹介します。
効果が出るランディングページは、業界や商品によって異なります。ランディングページは、ユーザーが想像するイメージとギャップの少ない方が好感を持ってもらえます。
例えば、大学のランディングページは知性を感じる落ち着いた印象のものが好感度アップにつながります。一方で、スポーツジムのランディングページは最新マシンで颯爽とトレーニングをしている画像を使うことで、ユーザーの興味喚起ができるでしょう。このように業界や商品によってユーザーが興味を持つポイントは異なりますので、同業種あるいは競合他社のランディングページを参考にしましょう。その中で、自社の優位性となるポイントが見つかる可能性があります。
ランディングページでは、見やすさや読みやすさを考慮して、色味を統一させることが重要です。ランディングページは基本的に、メインカラーとサブカラー、CTAに用いられるアクセントカラーの3色程度に絞って作成されます。その内の約7割を占めるメインカラーはとても重要な色味です。
コーポレートカラーや業界、商品にマッチするカラーを使う必要がある場合は、メインカラーとなる「色」で参考デザインを探すのもおすすめです。同じ青であっても、色味や色調、配色のバランスによって、商品に与える印象は大きく変わります。メインカラーで参考となるランディングページを検索できるサイトもありますので、参考になさってください。どの青がどのような印象を作るのか、サブカラーに何色を選べば商品の魅力が引き立つのかなどを比較検討しながら、自社にとって最適な青を選ぶことができるでしょう。
メインカラーが決まっていない商品の場合は、商品イメージに合うテイストから参考デザインを探す方法があります。例えば、男性をメインターゲットとした自転車なら「かっこいい」、女性をメインターゲットとした化粧品であれば「高級感」、子どもをターゲットとした商品では「かわいい」といったテイストを軸に参考デザインを探すことができます。
他にも、ポップ、クール、シンプル、爽やか、リッチ、信頼、誠実、インパクト、力強いなど、自社や商品のイメージに合うテイストを探りながら、効果の出るランディングページのデザインを目指しましょう。いつも同じようなデザインになってしまう、経験したことのないテイストを求められた、アイデアが何も浮かばず困ってしまったときに参考サイトを見れば、違う角度から新たな発想が生まれるかもしれません。
ランディングページの最上部にくるキャッチコピーは重要なコンテンツです。いくらすてきなデザインが完成しても、キャッチコピーがターゲットの心に響かなければ読んでもらえません。その逆も然りで、いくらキャッチコピーが秀逸でも、デザインが良くなければキャッチコピーの良さが埋もれてしまいます。
「キャッチコピー」をキーにして参考デザインを探す中で、デザインとの相乗効果を確認できることがあります。キャッチコピーへの視覚的な誘導がうまいデザインや、ターゲットが明確なデザイン、キャッチコピーを画像メインで表現したり、モデルの心の中を言葉で表現したり、さまざまなパターンのデザインを見ることで、デザインがいかにキャッチコピーを引き立てる大事な要素か理解できるでしょう。
※お金をかけずにランディングページを作る方法は、こちらのページをご参考になさってください。
効果が出るランディングページを作るには、誰に何を伝えるのか、目的とターゲットを明確にすることが第一歩です。この2つが明確になれば、ターゲットの心に響くデザインを考えやすくなります。ランディングページはいくらおしゃれなデザインでも、テイストがターゲットに合っていなければ、思うような効果は見込めません。ターゲットの目にどう映るのかを主眼に置くことで、好感を持ってもらえるデザインが完成します。さらに、キャッチコピーとの相乗効果でより高いコンバージョンを得ることができるでしょう。デザインに迷ったら、ランディングページのデザインをまとめたサイトを使って、メインカラーやテイスト、キャッチコピーなどで検索してみてください。効果を出すための新しい発見があるかもしれません。