最終更新日: 2025年03月10日 ABテストのやり方を初心者向けに徹底解説!ノーコードで実施する方法も紹介

本記事では、ABテストのやり方を初心者向けに解説します。ABテストとは、LPや広告などのパフォーマンスを高める方法を検証するマーケティング施策です。AとBという2つのパターンを用意して、両パターンでのユーザーの行動をデータで比較し、チャンピオンページを決めます。HTMLやCSSなどのプログラミングができなくてもABテストは実施可能なため、マーケティング担当者が自分で進めることも可能です。

ABテストのやり方の他、テストパターンのアイデアや、おすすめのツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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ABテストとは

ABテストとは、Webページや広告をユーザーにより好まれるものへとブラッシュアップするために、改善パターンのパフォーマンスを比較するテストのことです。現在実装しているものをAパターン、改善案をBパターンとして設定するケースが多いためABテストと呼ばれますが、3パターン以上のテストパターンを比較するケースもあります。テストパターンは実際にユーザーに表示され、ユーザーの行動を数値化したものが結果として施策の判断材料になります。スプリットテストやバケットテストと呼ばれるケースもあり、WEBマーケティングで最適な施策を実施するために重要な手法です。

ABテストの結果は、「コンバージョン率(CVR)」をもとにどちらのパターンが優れているのか判断するのが一般的です。コンバージョンとはクリックや購入、問い合わせ、資料請求など、そのページや広告が目的としているアクションを起こしたユーザーの割合を示す数値です。そのため、ABテストを繰り返し実施することで、テスト対象となるWebページや広告のCVRアップを期待できます。

ABテストのメリット・デメリット

ABテストについて詳しく解説する前に、まずはWebマーケティング施策にABテストを活用することでどんなメリットやデメリットがあるのか見ていきましょう。

メリット

  • 低コストで成果が出せる
    目標のCVRを達成する手段として、ABテスト以外にも広告を新たに出稿する方法もあります。広告は出稿しつづける限り費用がかかるのに比べて、ABテストはテストの実施そのものにコストはかかりません。広告媒体の配信機能やLPOツールなどにABテスト機能が備わっているケースもあれば、無料のABテスト専用ツールもあるため、低リスクでCVRアップを目指せます。
  • データをもとに、改善策を客観的に判断できる
    ABテストは、ユーザーの行動をもとにした客観的なデータで、より良い改善案を判断できます。ABテストのテストパターンとして採用されるのは、実装中の広告やWEBページを全面的にリニューアルしたものではなく、ボタンの色や写真、キャッチコピーといった部分的な変更を加えたものです。ABテストを通して得たノウハウは、テスト対象のページや広告だけでなく、他のクリエイティブでも活用できるので、

デメリット

  • 流入が少ないと、テストに時間がかかる
    ABテストでどのパターンが優れているかは基本的にCVRをもとに判断されますが、CVRには誤差が生じるため、正確に判定するためには一定以上のサンプル数が必要です。しかし、1日あたりのページの流入数によっては、十分なサンプルが集まるまでに時間がかかります。ABテストがあまりに長期間におよぶと、時期による影響を受けてしまうリスクがある点にも注意が必要です。
  • 有意な結果が得られない場合もある
    ABテストの結果に誤差が多く含まれていることで、「偶発的なものである」と判定され、仮説の検証に失敗するケースもあります。結果が偶然ではないと判定できることを「有意差」と呼び、テストパターンの有意差を証明するためには統計学の知識をもとにした検証が必要です。

詳しくは以下のページで解説していますので、ABテストの概要について1から知りたい方はチェックしてみてください。

関連記事:【ABテストとは?】ABテストのメリットと効果的な実施方法まとめ

ABテストのやり方は2種類

ABテストのやり方は、実施期間によって「逐次テスト」と「並行テスト」の2パターンに分けられます。

逐次テストはとくべつなツールがなくても実施可能ですが、並行テストを実施するにはLPOツールやABテスト専用ツールなど、ABテスト機能が備わったツールの導入が必要です。

CMSなどから実施できる「逐次テスト」

逐次テストは、AパターンとBパターンを異なる期間でテストする方法です。テスト期間中はページを訪れたすべてのユーザに同じテストパターンを表示し、すべてのパターンを試した上で数値の変化を図ります。

つまり、逐次テストはABテストなしで改善案を実装するのと同じように、WordPressをはじめとするCMSやWebサイト作成ツールなどを活用し、手動でテストを実施できます。新たに専用ツールを導入しなくても実施できるため、気軽に試せることが魅力です。ユーザーの行動データは、Google Analytics(GA4)と連携することで細かく分析できます。

ただし、テスト期間中はSEOに悪影響を与える可能性がある点には要注意です。さらに、実施期間が異なることによって、数値の正確性が弱まる点が懸念されます。すべてのテストパターンで実施機関の曜日や時季を極力揃えることで、誤差を防ぐ必要があります。

テストツールを活用した「並行テスト」

並行テストは、同時期に複数パターンのテストページを、ユーザーごとにランダムに振り分けて表示させる方法です。2パターン以上のデータを同時に計測できるため、実施期間が異なることによる影響を考慮する必要がありません。また、もとのWEBページや広告の内容はそのままにテストを実施できるため、SEOなどへの影響を抑えられる点も魅力です。

Facebook広告をはじめとする広告配信ツールの中には、並行テストの実施機能が備わっているものもあります。しかし、そうした例外を除いて基本的には、並行テストを実施するために専門ツールが必要です。ABテストツールは無料で使えるGoogle Optimizeが代表的でしたが、2023年にサービスが終了してしまいました。同じくGoogleが提供するWEB解析ツールのGoogle Analytics(GA4)にはABテスト実施機能がないため、別途ツールを導入する必要があります。

ABテストの実施期間は?

ABテストの実施期間は、2週間以上が目安です。平日と休日とでは流入数やユーザーの属性が変動するため、さらに長期間実施する場合にも7日間スパンで設定するといいでしょう。

ただし、適切な実施期間は、テスト対象となるページのCV数によって変わってきます。CV数が少ないと誤差が含まれているかどうか判別するのが難しく、結果の正確性に欠けるためです。1パターンごとのCV数は30以上が目安ですので、Google Analytics(GA4)などのWEBサイト分析ツールを確認して、CV数が30以上集めるために必要な日数をABテスト実施期間として設定してください。

ABテストを実施する流れ

ABテストのやり方を、準備段階から順に紹介します。

目的を明確にする

ABテストを通して成果を出すために大切なのは、ABテストの実施目的を明確にすることです。

WEBサイトや広告がKPI・KGIに到達していないケースでは、ABテストによってどの指標を改善したいのかを明確にします。ABテストの実施ページに商品の購入、予約、資料請求など、複数のゴールがある場合は、まずどの数値を高めたいのかという優先順位を定めていきましょう。とくに売上への影響が大きいものや、直近で数値が下がったものなど、改善によるインパクトが期待できる要素を最初の目的として設定するのがおすすめです。

一方で、早急に改善が必要な数値はないものの、成功要因を論理的に把握するためにABテストを実施するケースもあります。ABテストを通してCVRや離脱率などが一定水準に到達している理由を検証することで、他のページや広告、新しい施策にも成功パターンとして活かせます。

仮説を立てる

次に、CVRやクリック率(CTR)、離脱率といったデータをもとに、何が課題を引き起こしている妥当性のある要因を考えます。

たとえばECサイトで、商品の決済が完了する前に離脱してしまう「カゴ落ち率」が高いことが課題だったとします。原因として考えられるのは、フォームの入力項目が多いこと、導線が多いことなどが挙げられます。ほかにも、送料が高いことや、決済手段の選択肢が限られていること、サイトのセキュリティに懸念があって個人情報を入力するのに抵抗があるなど、クリエイティブ面以外が原因となっているかもしれません。とくに離脱率が高い箇所は、Google Analyticsの分析データやヒートマップツール、ユーザーインタビューなどを通して把握できます。このように複数の原因が考えられたら、データをヒントにして要因を特定してください。

そのうえで課題の背景や原因を深掘りして、仮説を立案します。

優先順位の高いものからABテストを実施

仮説を立てたら、優先順位の高いものから順番にABテストを実施し、仮説が正しいか検証していきましょう。

ABテストツールなどを活用してパターンを作成し、ABテストを開始します。ABテストでは、数値が変わった要因を特定できるように、テストパターンの変数は1つに絞るのが基本です。たとえばCTAボタンであれば、ボタンの色、形、テキスト、配置などがテスト要素として挙げられます。そうした要素のうち、優先順位の高いものからテストパターンに取り入れて、パフォーマンスを比較していきましょう。

仮説によっては、ユーザーの性別やページの訪問回数といった、特定のセグメントのみをテスト対象として振り分けるケースもあります。また、複数の要素を同時に比較する「多変量テスト」という手法が使われるケースもあります。そうした複雑なABテストは、実施するのにも結果を分析するのにもABテストツールが不可欠です。

結果を検証して改善策を実装する

テスト結果をもとに、仮説と一致しているかどうかを検証し、より優れた結果が出たテストパターンを実装します。ABテストによって選ばれたテストパターンは、「チャンピオンページ」と呼ばれています。ABテストツールの中にはチャンピオンページを自動で反映したり、3パターン以上のテストを実施する場合にチャンピオンページになる見込みのないパターンをテスト期間終了前に自動で配信停止したりするなどの機能が備わっているものもあり、テスト結果をより正確に把握するのに役立ちます。

チャンピオンページを自動で判定できる場合にも、結果を検証し、テストパターンのなかでどの要素が効果をもたらしたのかを具体的に把握することが重要です。もし仮説と異なった結果が出た場合も、その理由を検証することで次回の仮説に活かせるため、結果の検証は丁寧に実施しましょう。ABテストの結果はGoogle Analytics(GA4)に集約することで、より多角的な視点から検証しやすくなります。

結果検証をもとに次回のABテストに向けた仮説を立てることで、PDCAサイクルを回して、継続的にWEBサイトや広告のパフォーマンス改善に取り組めます。

ABテストの手法

ABテストはテストパターンの作り方によって、いくつかの種類に分けられます。ここではABテストの代表的な4つの手法を、それぞれに適したABテストの実施目的とあわせて紹介します。

ABテスト(同一URLテスト)

ABテストの基本形で、1つのページ内で特定の要素を比較する方法です。たとえば、ファーストビューの画像やキャッチコピー、ボタンの色や形といった細かい部分を変更してテストを行います。一度にテストする要素を1つに絞ることで、どの変更が効果を生んだのかを明確に把握できます。同一URLテストはテストパターンの作成も結果の分析も比較的簡単なため、初めてABテストを行う場合にも取り組みやすいのも魅力です。同一URLテストを通して少しずつ改善を重ねることで、コンバージョン率(CVR)の向上やユーザー体験の最適化を目指します。

事例:エムアイカード

クレジットカードを提供するエムアイカードでは、「WEB明細サービス」の登録率向上を目指し、名称を「紙の明細書STOP!!」に変更してテストを実施しました。その結果、ユーザーにとってわかりやすい訴求が成功し、登録率を大幅に改善しています。

詳細:クリエイティブ訴求の表現を変えただけでCVR30%改善を記録!〜エムアイカードのABテスト事例〜

リダイレクトテスト

リダイレクトテストは、異なるURLで構成されたページを比較する方法です。リダイレクトテストが採用されるのは、既存のページに大きな変更を加えるケースや、全体的なデザインやレイアウトをテストしたいケースが代表的です。

リダイレクトテストでは、ユーザーがアクセスした際に異なるURLへ自動的に転送されるため、より広範な変更を検証することができます。たとえば、Aパターンではシンプルなデザイン、Bパターンでは情報量を増やしたデザインにすることで、それぞれのパフォーマンスを比較します。それにより、どのバージョンがユーザーにとって使いやすいか、どのレイアウトがコンバージョン率を高めるかを見極められます。さらに、データ分析ツールを活用することで、効果を具体的に数値化できる点も魅力です。

事例:ワタベウェディング

リゾートウェディングの見積もりページで、ファーストビューのキャッチコピーを「ハワイウェディング」や「リゾートウェディング」などに変えたリダイレクトテストを実施しました。最適なコピーを見つけ、コンバージョン率を大幅に向上させています。

詳細:フォーム誘導220%、来店予約154%の改善を達成!〜ワタベウェディングのABテスト事例〜 - DLPO株式会社

複数ページテスト

複数ページテストでは、ユーザーがページを移動する際の流れや動線を検証する場合に用いられ、ユーザーが最終的な行動に至るまでの体験を最適化するのに役立ちます。複数ページテストが用いられるケースとして代表的なのは、ECサイトやサービスサイトの申し込みフォームなど、CVが完了するまでに複数ページを遷移する必要があるWEBページです。

複数テストを通して、ユーザーがどのようにページ間を移動するか、どこで離脱しているのかを詳しく確認できます。たとえば、トップページから商品ページ、カート画面、購入完了ページまでの流れを最適化することで、購入率を向上させることが可能です。

また、複数ページテストの結果は全体的な導線設計の見直しに活かせるため、サイト全体のユーザビリティ改善にもつながります。仮説をしっかり立てたうえでテストを行えば、1ページ単位では見えなかった改善ポイントを発見できるでしょう。

事例:スタジオマリオ

子ども向け撮影サービスを提供するスタジオでは、ユーザー属性に合わせた写真をページに表示するテストを実施しました。たとえば、女の子の誕生日撮影を探しているユーザーには、それに関連する画像を表示するよう変更し、コンバージョン率を28.9%向上させています。

詳細:メインビジュアルの出し分けで、CVR28.9%改善を実現!〜スタジオマリオのABテスト事例〜

多変量テスト

多変量テストは、複数の要素を同時に変更して最適な組み合わせを見つける手法です。一度に多くのアイデアを試せるので、スピーディーに効果検証をしたい場合に適しています。

メインビジュアルやキャッチコピー、ボタンの色、フォントサイズといった複数の要素を組み合わせてテストするため、一見すると複雑そうに感じるかもしれません。しかし、テスト設計をしっかり行うことで、どの組み合わせが最も効果的かを素早く判断できます。

幅広い選択肢を効率よく試せるため、短期間で大きな成果を狙える一方で、テスト結果の分析には慎重さが求められるため、仮説設計を綿密に行うことが重要です。

参考:ABテストではなく、多変量テストを使用すべき場合とは?

事例:auファイナンシャルサービス

クレジットカードの申し込みを促進するため、まずABテストで効果的な要素を見つけた後、さらに多変量テストで細かい組み合わせを検証しました。ボタンの色、画像サイズ、コンテンツの順序などを調整し、最終的にCVRが119%改善しました。

詳細:ボタン、メインビジュアル、利用イメージの多変量解析でCVR119%改善!〜auフィナンシャルサービスのABテスト事例〜

ABテストで優先的に試したい要素

ABテストは、特定の要素を変えることで効果を検証する方法です。どの部分を改善すれば成果が上がりやすいかを考え、優先してテストするとよいでしょう。ここでは、特におすすめの要素をわかりやすく解説します。

ファーストビューのデザインを見直そう

ファーストビューとは、ユーザーがページを開いたときに最初に目にする部分です。一般的に、ユーザーは3秒以内に「このページを見る価値があるか」を判断すると言われているため、ファーストビューに興味を引くポイントがないと、すぐに離脱してしまいます。そのため、ファーストビューを少し改善するだけで、ランディングページやECサイト、会社のホームページなど、幅広いWEBサイトで大きな効果を期待できます。

ファーストビューの改善では、画像や色などの視覚的な要素に加えて、ファーストビュー全体が持つメッセージ性も重要です。写真やキャッチコピーを工夫して、商品やサービスの魅力が伝わるようなクリエイティブへと仕上げましょう。人の写真を使う場合は、ターゲットの性別や年齢に合ったものを選ぶと、親しみを持ってもらいやすくなります。

わかりやすいキャッチコピーを考える

キャッチコピーは、ページを見たときにユーザーの目に入りやすい部分です。テキストの文言だけでなく、フォントの種類や色、文字サイズ、配置場所などのデザインも含まれます。

たとえば、ユーザーが思わず今すぐ試したくなるようなキャッチコピーを作成し、目立つ色で表示することでCVRアップを期待できます。さらに、広告や検索結果をクリックしてページを訪れたユーザーがギャップを感じないよう、広告バナーやページタイトルなどと表現を統一することもポイントです。

また、キャッチコピーの改善案を考えるためには、ヒートマップを活用するのもおすすめです。ヒートマップではユーザーがどこを見ているかがわかるので、ユーザーの目を引く表現を把握するための参考になるでしょう。

行動を促すCTAボタンを改善

CTA(Call To Action)ボタンは、ユーザーに「購入する」や「問い合わせる」といった次の行動を促す大事なポイントです。たとえば、ECサイトの商品ページにある「カートに入れる」ボタンも、CTAボタンに当たります。

CTAボタンには、「今だけ10%オフ!」のようなメリットを添えると、よりユーザーの興味を引きやすくなります。ただし、情報を詰め込みすぎないよう注意が必要です。ボタンの色やデザインも、視認性を高める工夫をするとよいでしょう。ABテストを活用すれば、どんなデザインのCTAボタンが効果的か簡単に比較できます。

簡単に入力できるフォームにする

フォームは、商品の購入や資料請求をする際にユーザーが記入する部分です。もし項目が多すぎたり、入力がわかりにくかったりすると、途中でやめてしまう人が増えてしまいます。

入力項目を最低限にし、例文を表示するなどして入力をスムーズにしましょう。また、フォームの位置も重要です。ページの自然な流れの中で配置すれば、ユーザーが迷わず入力を進めやすくなります。これらをABテストで試し、最適な形を見つけましょう。

ユーザーを迷わせない導線設計

ページ内のリンクやボタンの配置は、ユーザーが目的を達成するための道しるべです。選択肢が多すぎると、ユーザーは迷ってしまうため、導線はシンプルに設計しましょう。特にランディングページでは、購入ページや問い合わせフォームといった目的に直結するリンクだけに絞って、外部リンクを減らすことで、CVRを高める効果を期待できます。

ABテストを行いながら、離脱につながる原因を取り除くことで、スムーズにユーザーの行動を促せるレイアウトへとブラッシュアップしていきましょう。

ABテストを実施する際の注意点

ABテストはとても便利な手法ですが、実施する際にはいくつか気をつけるポイントがあります。ここでは、ABテストに取り組む前に押さえておきたい注意点を紹介します。

テスト結果で有意差がはっきり出るとはかぎらない

ABテストを行ったからといって、必ずしも「Aが明らかに効果的」「Bの方が圧倒的に良い」という結果が出るわけではありません。どちらも同じくらいの成果しか得られなかったり、誤差が含まれて正確な判断ができなかったりするケースもあります。

原因の1つとして考えられるのが、仮説があいまいな状態でABテストを実施したことです。ABテストでは、「この変更がどんな効果をもたらすのか」という仮説を立て、それをもとにテストパターンを作成します。この仮説がしっかりしていないと、有効な結果を得るのは難しくなります。

また、効果的なテストパターンを作るには、ある程度の経験やマーケティングスキルも必要です。そのため、テストパターンを自動で作成できるABテストツールを活用するのも、効率的かつ正確なテストを行うためにおすすめです。

参考:ABテストの有意差検定とは?統計学に基づき正しく判断をする方法を解説

ABテストの実施が難しい領域もある

ABテストはどんな場面でも実施できるわけではありません。たとえば、SNSやECモールなどの外部プラットフォームを利用している場合、テストを実施しにくいケースがあります。

また、セグメントを分けずに全ユーザーに向けて実施している施策やキャンペーンでABテストを実施すると、クレームにつながってしまうリスクがあります。異なるパターンを複数のユーザーに同時に提供することで、「ユーザー間で対応に差がある」と感じられてしまうためです。こうしたリスクを避けるためにも、ユーザーを特定の条件で絞り込んで、セグメント別でABテストを行うなどの工夫が必要です。

ABテスト初心者におすすめのツール「DLPO」

DLPOは、初心者から上級者までの幅広いニーズに答えられるABテストツールです。DLPOはランディングページ(LP)やECサイト、フォームなど、さまざまなWEBサイトでABテストや多変量テストを簡単に実施できるよう設計されています。

DLPOでできること

  • ノーコードでテストパターンを作成
    DLPOのエディタでは、テストパターンをノーコードで作成可能です。プログラミングやデザインの知識がなくてもテストパターンが作成でき、直感的な画面操作で誰でもスムーズにテストを始められます。
  • 多変量テストにも対応
    1つの要素だけでなく、複数の要素を組み合わせて効果を検証できる多変量テストも実施可能です。効率的に最適なデザインやコンテンツを見つけることができます。
  • 細かいセグメント設定
    ユーザーの年齢や性別ごとにテスト結果を分析し、それぞれのニーズに合ったページを表示できます。パーソナライズされたページでCVR(コンバージョン率)のさらなる向上を目指せます。

サポート体制も万全

DLPOはツールの提供だけでなく、利用企業へのサポートも充実しています。電話やメールでの相談に加え、勉強会や成功事例の共有も行っています。さらに、有料で運用代行コンサルティングやツール設定代行サービスも利用可能なので、初心者でも安心して成果を出せる支援体制です。

実績と信頼のあるツール

DLPOはこれまでに850社以上で導入され、累計75,000件以上のABテストを支援してきました。Google Analyticsやヒートマップツールとも連携できるため、テスト結果を多角的に分析して効果の最大化を目指せます。

まとめ

ABテストはLPや広告などのマーケティング施策の成果を高めるために、有効な手法です。ABテストをもとに改善を繰り返すことで、パフォーマンスの高いLPや広告を作成できます。DLPOのようにノーコードで簡単にABテストを実施できるツールを活用しながら、ぜひ取り組んでみてください。

DLPOの製品資料や料金表などが必要でしたらお気軽にお申し付けください。