DAのバナー広告を逆さまにした。さて、クリック率は?

こんにちは!
家の近くのスーパー銭湯で、ぼんやりと横になっているクジラ系のおじさんを見たとき、バナー広告を逆さまにすることでクリック率が劇的に上がるのではないか?と、ふと思いました。
言っている意味が分からないとすれば文化の東西の違いです。

考えてみれば、今まで逆さまのバナー広告を見たことが有りません。チャンスです。
物珍しくて目立っている広告はきっとクリックされます。間違いない。
「出る杭は打たれる」のデジタル版バージョン。あ、打たれるとクリックをかけています。

今回の広告の目的は「DAという会社があるんだよ」と伝えることです。広告・宣伝に対する消費者の心の変化を説明するのに、AIDMA(Attention:認知→ Interest:興味→ Desire:欲求→ Memory:記憶→ Action:行動)というフレームワークがあります。
このフレームワークの中で、今回の広告は人のAttention(認知)を引きづけるための広告だと言えます。

さてさて、そんなこんなで、これまでと同様、情熱を持って、徹底的にバナー広告のテストを行いました。
通常のバナー広告を4サイズと、逆さまバナーを4サイズ用意し、同時に同条件で戦わせました。
広告の配信にはDSPを使っています。企画が斬新すぎてDSPベンダーが心配してメールをくださったほどです。

バナー広告のABテストクリエイティブ

DSPでのバナー広告の配信は、表示回数もすごいですが、クリック数もバカになりません。今回も例外ではありません。

(BOOM)

表示回数:2,106,968回
クリック数: 2,270回

それでは気になる結果は?

結果報告

図:広告のクリック率

あれ?倍ぐらいの差を予想していたのに、てんで差が出ていません。正直失望しています。
逆さまのバナー広告が勝つには勝っているのですが、大きな差では有りません。
あれほどの表示回数、バナークリック数でも統計学的に有意な差はでていません。結果は引き分けです。

実際にテストしてみないと分からないことが多いです。

このテストの教訓:「思い込み」で判断してはいけません。

今回、「逆さまのバナー広告は絶対に勝つ」という私の思い込みが容赦なく、客観的なテストデータに基づいて否定されています。失敗ですが、一つの知見が得られています。

DSPに関して、通常の広告と逆さまの広告のクリック率はほぼ変わらない。効果なしです。 これまで、画像が数ピクセルずれているといったことで、差し戻しを食らったバナー達にこのことを伝えたいです。

今回のテスト結果を胸に、今後もバナー広告の新たな改善施策を企画したいと思います。
「逆さま」はダメでした。
「結果が無いのも結果です。」と声を大にして言わなければならないほど、結果が無いことを容赦してくれない世の中です。

「失敗は成功のもと」って初めに言った人偉すぎ!尋常じゃない免罪符感です。うん。
負けないぞ。 次っ!ネバー・ギッブ・アップ。

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