【ABテスト事例】”BEFORE/AFTER”の訴求はどれほど強い?

CASE STUDY:「LUXY HAIR」

  • A

    焦げ茶のヘアエクステンションを使用しているモデル

  • B

    金髪のヘアエクステンションを使用する前と後のモデル

概要

Luxy Hairは高品質のヘアエクステンションのECサイトを運用。
既存のトップページのメインイメージには焦げ茶のヘアエクステンションを使用したモデルを登場させています。

「変身前後(BEFORE/AFTER)のモデルを活用することでユーザはより視覚的に ヘアのボリュームアップの効果を感じることができ、商品への関心度を高めることができるのではないか」という仮説の元にA/Bテストを実施。

KPI

  • CTR(クリック率)(ヘアエクステンションを見る)というボタンのクリック率
  • RPV(訪問者1人あたりの収益)

テスト詳細

  • テストエリア:メイン画像
  • UU数: 23,000以上の訪問者
  • テストクリエイティブ:2(ページA, ページB)
  • テスト期間: 2週間
  • トラフィック割当:50/50(デスクトップ・モバイル両方)

結果

パソコンでの閲覧者には、バージョンB(変身前後のヘアモデル)がより良い結果を出しました。

  • CTR: 7.93%の改善
  • RPV: 17.61%の改善

興味深いことに、モバイルでの閲覧者に対しての結果は上記と大きく異なりました。
モバイルの場合、バージョンB(変身前後のヘアモデル)はデフォルトページに対して負けています。

  • CTR: -0.67%の悪化
  • RPV: -27.69%の悪化

コメント・学んだこと

WEBページを見ている顧客に最適な画像は、画像の実力さえあれば効果を得られるわけでなく、デバイスやトラフィックチャネルにより結果が変わってくる可能性があります。
これは、サイトを最適化する方法をテストするときに覚えておくべき重要な発見です。

大型のデスクトップ画面には最適でも、画面の小さなモバイル端末ではうまく表示できないことがあるからです。
画像は両方のデバイスで同じものだったとしても、小さな画面で拡大縮小すると、髪の見え方が微妙に異なるため、コンバージョンに影響する可能性があります。

この記事は、BEHAVEのブログに掲載された「TEST OF THE MONTH:WHICH HERO IMAGE WON ON DESKTOP, BUT LOST ON MOBILE?」を抄訳したものです。

  • サービス紹介
    BEHAVE

BEHAVEは米国NYに拠点を持つLPO業界で有名なWEBサービスの一つです。
BEHAVEはユーザの行動・心理、WEBサイトの最適化に関する情報やインサイトを定期的に発信しています。特に注目されているのは週1回更新されるWEBテストの事例です。その事例は非常に面白く参考になります。
DLPOはBEHAVEの事例を簡潔にまとめて紹介することで、日本のマーケターの皆様にとって良い刺激となることを願っております。

https://www.behave.org/

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