人々は商品を見ずに購入することはほとんどありません。彼らは、ふつうはそれを触って、手に取って、回転させて観察したいと考えます。 しかしそうしたことはオンラインでは行うことができません(SaaSの製品でもない限りは)。したがって、そうした要素を補うために、 優れた写真とグラフィックを用いて、製品の生の魅力を伝えるために二倍の努力をする必要があります。 建設用機材をオンライン販売しているある男性がいます。彼は販売しているスクリューのページに写真を載せたところ、 すべてのスクリューのコンバージョンが向上したそうです。 また、現在までの歴史の中で、Schwan’s(食品の家庭向け宅配サービス)はeコマースサイトの中でもっとも高いコンバージョン率を誇る企業の一つです。 彼らのサイトに行けば、それがジューシーな画像を中心に構成されていることが分かるでしょう。 この記事では、コンバージョン率を増加させるための画像の活用方法を10個ほど紹介します。
これは言うまでもないことですが、多くのウェブサイトは低画質の画像で商品を販売しようとしています。 しかし、MADEは商品を引き立たせる美しい画像を使っています:
別の素晴らしい例としてはBest Made Companyがあります:
常にこれらの例にならうべきです。フルサイズで表示されるデフォルトの画像を選択し、(クリックで拡大可能な)サムネイルを表示しましょう。
1枚の画像だけを表示するのではなく、別のアングルから撮った、可能な限り多くの画像を掲載してください。上の例で示したシンプルな 手斧を見てください。製品ページでは複数の画像を見ることができます:
実際に使っている場面の写真も掲載されています:
斧の写真を1枚だけ載せるよりもはるかに良いと思いませんか?きっと商品を気に入ったことでしょう。さらに彼らはブランド名の文字が 入った写真も載せています。本当に素晴らしいことです。
文脈は重要です。ただ製品を見せるのではなく、文脈の中で提示しましょう。それを使っている自分を想像させるのです。 上で示したソファーの写真を覚えていますか?彼らはそれをモデルルームに置いた写真も掲載しています:
さらにはユーザーに写真を送るようにも促しています。誰かの家の飼い猫がソファーで寝ている写真が掲載されています:
イヤリングを販売する場合はどうでしょう。それを着用している時にどんな風に見えるかを示すのが良い方法です。これはWild Gemsが実際に行っていることです:
そして「それはとても使いやすく、子供でもすることができます」と書くだけでなく、文脈に応じたイメージで訴えかけるとなお効果的です:
ズームイン(もしくはデジタルルーペの使用)は、商品の細部に装飾が施されている場合には特に気の利いた機能となります。この2,075ドルのiPad用レザーケースはその好例です:
ヤコブ・ニールセン氏による利便性の検証は、人々が画像に対して多くの注意を払うことを示しました。人間のイメージについて言えば、 本物の人間は多くの注目を集める一方で、写真素材の人間はほとんどが無視されていました。安っぽい写真素材の使用は避けましょう。
もしあなたが笑顔の人々やスーツを着て握手をしている人の写真を使っているのであれば、 そのやり方は適切とは言えません(更に言うなら顧客を軽んじていることになりかねません)。
今やほとんどの携帯電話にはそれなりのカメラが付いています。そこからどんな写真をランダムで選んだとしても、それらの写真よりは良い結果を出すでしょう。
このような安っぽいパソコン越しの握手の写真を使うのはおすすめできません。
この有名な視線の研究が立証したように、画像を使って写真やコピーに注目をさせることもできます:
Miratechは、男女がどのようにセクシーな若い女性の写真を見るかを観察する視線の研究を行いました。
結論:男性は彼女の胸を見て、女性は彼女の指輪を見ます。 また、国が変わると人々の見方も変わります。例えば、フランスの女性はイギリスの女性の2.7倍、胸を見ていました。 胸を見る時間がもっとも長かったのもフランス人男性(そしてデンマーク人男性)でした。 理になかった定型表現もあれば、そうでないものもあります。しかし、あなたの対象としている集団が、一般的な人々と は異なる方法で画像を認識している可能性がある、ということは覚えておいてください。
妊婦や母親向けに商品を販売しているオンラインサイトのDueMaternity.comは、360度回転イメージのおかげでコンバージョン率を27%向上させました。 過去の彼らのウェブサイトでは、マタニティドレスを着ているモデルの前面と後面の写真といった、従来的な二次元イメージが使用されていました。
特別な回転機能付きのイメージを表示した商品はコンバージョン率が少なくとも10%向上し、時にはそれがない商品と比べて30~40%も 高いコンバージョン率を出した、とGolfsmith.comは主張しています。
回転する製品イメージはふつう、コンピュータ管理のターンテーブルに乗せたある商品や物体の連続した写真(フレーム)を 撮ることで作られます。このサービスを提供しているプロバイダーは数多くあります。
オンラインショッピングサイトのBrickHouse Securityが、サイト検索の結果をテキスト形式で示す自動ドロップダウンのメニューに 画像を加えたところ、コンバージョン率が向上しました。
製品の画像をサイト検索のドロップダウン・ウィンドウに加えることで、サイト検索を使う買い物客について、100%のコンバージョン率向上を達成しました。 およそ8%の買い物客がサイトで検索機能を使っており、その集団の25%が検索語を入力し終えて検索ボタンを押すのではなく、新しい画像を添えた検索結果の中から商品を選んでクリックをしました。それによってサイト検索全体のコンバージョン率が15%向上しました。
Medalia Artはブラジルとカリブの芸術作品をオンライン販売しています。彼らはホームページにアーティストの写真を掲載することで、 コンバージョン率(販売ではなくクリック率)を95%も改善しました:
また、下記のように実際の人間の写真を顧客サービスの電話番号に添えることで、電話をする人の割合が21%も増加したといいます。
そして37Signalsは、数年前に顧客の写真をランディングページに使い始めてから、コンバージョン率が向上しました。
人間の写真ならどんなものでもコンバージョン率を上昇させるのでしょうか?GetElasticは、人間の写真がコンバージョン率を低下させたA/Bテスト について言及しています。ただしその実験では極めて安っぽい写真素材が使われており、そのことが原因だったのでしょう。
もし写真にモデルを使う必要がある場合には(例えば商品を良く見せるために)、MarketingExperimentsの フリント・マクラフリン氏は次のように述べています:
インパクトの強い顔写真で訪問者を迎えてしまうと、コンバージョンを麻痺させる強力な反応を引き起こします。徹底的に検証されていない顔写真を使うのはやめるべきです。顔の写真を使う場合には、適切な顔である必要があります。
これがその問題になった画像です:
Facebook広告のCTRを高めたいですか?ビールがその助けになります。 あるFacebookの広告主は(ビールを販売しているわけではありませんが)、ビールの写真を含む広告が最高のクリック率(CTR)を達成したと述べています。実際に、その広告は彼らが試した他のどの広告よりも良い結果を出しました。
一方、別の企業がその事例をまねてCTRにおいては同様の成功を手にしましたが、残念なことにそのトラフィックはコンバートしませんでした。 実際のところ、1,250件のクリックのうち実際のコンバージョンを生み出したのは1件だけでした。 彼らの会社はマーチャントアカウントを販売しているため、非常に特殊な顧客を相手にしています。幅広い層にうける消費者商品であれば、 そのビールによるトラフィックをコンバート出来ていたかもしれません。 ブログ記事にも常に画像を掲載すべきです。 ブログ記事の画像とコンバージョンに関する研究を見つけることはできませんでした。しかし、私はこの点について確信しています。 高品質の画像をブログ記事に使用することで、商品の売り上げは増加するのです。 その理由は、画像は信頼性とユーザーエクスペリエンス全体を向上させるからです(単調なパターンにならず、注目を引き、頭を使う必要のない 視覚情報は1000語の言葉に相当します)。画像のない記事は退屈で、読者も減ってしまいます。 あなたの記事を読む人が増えるほど、あなたのことを好きになる可能性が高くなります。さらには訪問者があなたとの関係を 発展させる可能性も高くなり、信頼度も高まるでしょう。そうした変化のすべてが、訪問者に対して販売ファネルをさらに進むように 促します(それがどのようなファネルであれ)。 だからこそ私は、ブログ記事には必ず画像を使いましょう、とアドバイスするのです。
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