成功率を高める
A/Bテストのポイント その5

~A/Bテストはチームで取り組もう!
周囲の人々の協力を得るには?~

A/Bテストを実行に移す準備は整ってきた。しかし、実際にA/Bテストをするには、新たなデザインをつくったり、外部の方にお願いしたり、いろいろ協力をしてもらわないといけない人がいる。
他部署との連携もとらないと。このメンバーで本当に回せるかな。周りの人から面倒がられても辛いし……。

部署間の連携・説明は怠らない

部署間の連携

A/Bテストをいざ実行しようとなったら、作業をするのは一人ではありません。
前回少しお話をした上司の説得も含めて、周りの人たちの協力を得て、組織としてA/Bテストの効果を上げていくコツを説明します。

まず、A/Bテストを実行に移すとなったとき、どんな人的リソースが必要か、整理してみましょう。
テストアイディアを出し合って、どのページでどんなテストをしていくのか。決定するのはマーケティングの部署で行われます。各企業によりますが、クリエイティブをつくるのはデザイナーであり、実際にツールを使う場合にはエンジニアの協力をあおぐこともあります。

部署を横断してテストを行う場合は、上司から他部署への協力を要請し、それぞれ承諾を得る必要があります。そうしないと、後々、部署間での意思統一ができず、足並みが揃わない原因になりかねません。
また、テストの工程に関わらなくても、テストページを走らせることで影響の出る部署も多くあるでしょう。たとえば、営業担当者。現在動いているページでテストするのですから、クライアントの出稿ページのデザインが変わることもあり、場合によってはテスト期間中に、CVRが下がることも考えられます。
営業担当者にはその旨をよく説明しておかなければなりません。CSやプロモーション部署も同様です。

協力メンバーには相手のKPIで話す

協力メンバーには相手のKPIで話す

テスト開始の際に大切なのは、何となく始めないことです。キックオフミーティングを開き、チームメンバーが目線を合わせて目的・目標を共有する機会を設けましょう。
漠然とA/Bテストをするといっても何をするのか、ぴんとこないものです。それぞれ、チーム内で誰がどんな働きをするのか、どんな貢献が望まれるのか、それぞれが「自分のこと」と思えるように明確にすることが、周囲の協力を得る上で重要です。

他部署の人に対しては、できる限り相手のKPIで話すという工夫が有効です。
たとえば、営業であれば、売上が○円増える、CS担当であれば、採用率が○%上がる、プロモーション部署であれば、応募数が○%改善されるといった、可能性をイメージしてもらいましょう。
最初にこのイメージ共有を行っておくことが、今後、A/BテストをはじめとしてLPOのPDCAサイクルを回していく上で、非常に重要な潤滑油となってきます。

部署内においても他部署においても、協力会社であっても、それぞれ「自分ごと化」して参加してもらえるかどうかが、成功のカギといえます。

客観的事例を出して理解を得る

客観的事例を出して理解を得る

そもそも、A/Bテスト実施に対して懐疑的なメンバーもいるかもしれません。
これは、上司の承諾を取りつけられない場合にも共通のことですが、その場合は、「競合他社がこのように変えてこれだけの成果を上げている」ことを教えたり、ユーザーテストの結果から「ユーザーがこのように言っているのだ」と伝えるなど、客観的な事例を示すことが効果的です。

パッと見てわかりやすい事例を挙げるという方法もあります。
たとえば、「冗長だったページを、要素を絞って短くしたらCVRが20%上がりました」というような例を、改善前のページ、改善後のページを並べて見せるというようなことです。改善例等はDLPO内の資料で、ご紹介できるものがあります。

また、A/Bテストが開始された後にも、他の人の理解を得ていくには、初期のテストでなるべく成果が出る可能性の高いものを実施することも大切です。
テストを具現化する」の回でも説明しましたが、優先順位を数値で表して説明することで周囲の方の納得度も上がるでしょう。必ずしも最初から効果が出ないかもしれないので、ある程度の時間を見る必要がある(前回説明したように、たとえば6カ月のロードマップを示し)ことについてきちんと理解をとりつけつつ、より可能性の高いテスト結果を狙っていきましょう。

デザイナーに対しては、CVRの成果を数字で伝えて評価につなげ、本人のやる気を引き出すという手法を使っている企業もあります。また、テスト成果を社内blogで報告し、社内にテストの価値を伝えているという事例もあります。
こうすれば、他部署からの理解を得やすくなり、さらに組織の中で後々に残るナレッジとすることもできます。


【周囲の人々の協力を得る方法】
・キックオフミーティングで目標を共有する
・関係者に「自分のこと」と感じてもらえる説明を
・客観的な事例を示して理解を促す

小さな組織であったり、日々の業務が忙しかったり、A/Bテストのための人的リソースをうまく調達できないということもあるでしょう。
そんな場合は、DLPOが一部のリソースを分担することも可能です。A/Bテストは一人で抱え込まない。余裕がなければ外部のリソースを使うことも視野に入れて、ぜひ取り組んでみてください。

Please Like ♥

LIKE