米国に拠点を置く、マーケティングとアナリティクスのコンサルティングファームであるBlast Analyticsは、彼らのクライアント企業である、動画編集のソフトウェアプロバイダーのTelestreamのために、素晴らしいテーブル表記のテストを行いました。
このテストの目的は、訪問客を顧客へとコンバートさせるために、製品の機能を表示する最適な方法を判断することでした。
今回のテストは、現在行われている一連の研究の一環として行われました。各テストは、コンバージョン率への影響を明らかにするために設計されていました。各テストで得られた知見は、その後のテストにも適用されました。
最初の研究では、トップページの製品画像のサイズを小さくすることで、製品機能の枠の視認性を高めることができるかどうかをテストしました。その結果、画像を小さくすることで製品機能の枠の視認性が高まり、クリック率(CTR)も高くなることがわかりました。しかし、
その結果、訪問者は最も価格が低い製品を買うようになり、最終的には、訪問者あたりの平均収益(ARPV:Average Revenue Per Visitor )が低くなってしまいました。
次に、チームは製品機能の枠をページから削除することで得られる効果を測定しました。その結果、メイン画像のクリック率は高まりましたが、訪問者あたりの平均収益も下がってしまいました。
こうした発見を考慮に入れ、製品機能の枠は重要であることを、チームは理解しました。そのため、チェックリストにすべきか、テーブル形式にすべきか、製品機能の枠の最適な表示方法を判断するようにしたのです。
前回までの実験を経て、製品機能のフォーマットを修正することで、わかりやすさが改善され、「カートに追加する」のコンバージョンが増加すると、チームは信じていました。
より多くの人が製品をカートに追加するようになることで、訪問者あたりの平均収益も高まることが期待されます。しかし、チェックリストとテーブル表記の、どちらのフォーマットのほうがわかりやすいかは不透明でした。
そのため、どちらのフォーマットが優れているか、テストを行うことにしたのです。
最適な製品の表示フォーマットを判断するため、ABテストの環境が設定されました。トラフィックは50対50に分けられています。
訪問者の半分には、チェックリストのフォーマット(A)が表示されます。実際の表示は下記の通りです。
勝者はBバージョンでした。テーブル表記のフォーマットが勝利したのです。
チェックボックスのフォーマットと比較し、テーブル表記のフォーマットは、「カートに追加する」のコンバージョンが130%増加しました。
より多くの買い物客がカートに追加することで、訪問者あたりの平均収益も283%増加したのです!
調査結果の信頼性は95%です。
信頼性が95%であることから、このテスト結果は公正であると言えます。
しかし、サンプルサイズとテスト期間が報告されていないことは、注意すべきです。それらによっては、テスト結果に疑問符が付いてしまうからです。
なぜ、テーブル表記のパフォーマンスは、チェックリスト表記のパフォーマンスを大きく上回ったのでしょう?いくつかの理由が考えられます。
製品の特徴のフォーマットはコンバージョンに大きく影響を与えます。
より簡単にはっきりとわかるフォーマットに製品の特徴の情報を落とし込むことで、より多くのコンバージョンが期待できます。
さらに、ボタンに表示させるコピー文の抵抗のレベルが、各ファネルの段階にいる訪問客のインテントに適切に合致している場合、より多くのコンバージョンが期待できます。
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